久保田幸枝 kubota yukie


 

●著者略歴

1937(昭和12)年樺太生れ。「ぱにあ」同人。
日本歌人クラブ長野県幹事、長野県歌人連盟幹事。
歌集
『風巻く丘』昭和五十四年刊(山光書房)
『花の咒文』昭和五十五年刊(興文社)
『朴の領域』平成元年刊(そうぶん社)
『鉄の麒麟』平成二年刊(そうぶん社)
『白い風景』平成五年刊(秀文社)
『四月、花森』平成八年刊(短歌新聞社)
『遠山谷歌帖』平成九年刊(短歌研究社)
『寿老人星』平成十三年刊(短歌研究社)
『あさつての夢』平成十七年刊(北溟社)
『黒い日傘』平成二十年刊(北冬社)
『食曼荼羅 にやぐにやぐ』平成二十一年刊(角川書店)
『草遊木戯』平成二十二年刊(不識書院)
『食曼荼羅 なむなむ』平成二十三年刊(角川書店)
『食曼荼羅 うぬぬ』平成二十五年刊(角川書店)
『自閉の美学』平成二十七年刊(短歌研究社)

 

●『樺太回想』あとがきより

 短歌発表のわが拠り所である文芸誌「ぱにあ」が百号を迎えた。そして、七十一号から連載してきた短歌がらみのわがエッセイ「樺太回想」が、たまたま九十九号で完結した。そして、「ぱにあ」誌が毎号お世話になっている洪水企画さんから、「樺太回想」を「詩人の遠征シリーズ」の一本としてまとめてはどうかと後押ししていただいた。そもそもまとめようとも、まとめられるとも思っていなかったから、ありがたいお話だった。
 このエッセイの連載中、資料集めや確認などで協力してくれたのは、友人佐々木澄子氏(元信州日報記者)であった。記してお礼を申し上げたい。