こうずいきかくしょせき


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ひかりのてんまく 詩集 ひかりの天幕  〈RAFTCRAFTシリーズ〉

池田康著
A5変形判120ページ/並製/2024.4.20発行
税込1870円(1
700円+税)/ 発行=洪水企画

「伝書」「ひかり座」「わが汀」「諜」「蜜蜂」「百合の夏」など、ここ数年書きついだ比較的長めの詩を中心に、詩誌「詩素」や「虚の筏」に発表してきた短詩もまざる、半ば偶成の幻夢の苑生。表紙装画は、山本萠「あの空まで」。

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あらかわようじといしげたくろう 詩人の遠征16
荒川洋治と石毛拓郎
 ──その〈詩〉的現在を問う

愛敬浩一
四六変形判224ページ/並製小口折/2024.4.2発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

荒川洋治の最新詩集『真珠』と、石毛拓郎の二十六年ぶりの新詩集『ガリバーの牛に』を論じ、その〈詩〉的現在を問う。草森紳一論シリーズ≠継続中の著者が、意志的な「雑文のスタイル」≠ナ取り組んだ新たな試みである。

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たまいくにたろうししゅう

玉井國太郎詩集

玉井國太郎著/友田裕美子編
A5判220ページ/上製カバー/2024.3.23発行
税込2200円(2000
円+税)/ 発行=洪水企画

火野葦平の家系につらなり、高校時代から文学を志し、ジャズを中心にピアニストとして活動するかたわら、1980〜90年代に「ユリイカ」などに硬質でイメージと霊感に満ちた詩を発表し、2010年に自死した、音楽と詩の領土を自由に行き来した詩人・玉井國太郎の初めての詩集。帯=多和田葉子。

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くさもりしんいちははしをわたる 詩人の遠征15
草森紳一は橋を渡る
 ──分別と無分別と、もしくは、詩と散文と

愛敬浩一
四六変形判212ページ/並製小口折/2023.8.26発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

草森紳一論のシリーズ第三弾。絶筆とも言うべき連載「ベーコンの永代橋」、小説集『鳩を喰う少女』、写真術の創成期をたどる『歳三の写真』、対談集『アトムと寅さん』などを読み解き、草森紳一晩年の思考法・執筆の流儀についてその根本原理をさぐり、考える。

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でぃあろごす12だえん

詩人の遠征 extra trek 01
ディアロゴスの12の楕円

野村喜和夫
A5判280ページ/並製カバー/2023.4.15発行
税込2420円(2200円+税)/ 発行=洪水企画

詩人・野村喜和夫が哲学者、美術家、作曲家、そして詩歌人たちとここ10年ほどに交わした12の対話篇(ディアロゴス)を「みらいらん」掲載のものを中心に集める。対談相手=小林康夫、杉本徹、北川健次、篠田昌伸、石田尚志、有働薫、福田拓也、阿部日奈子、江田浩司、広瀬大志、カニエ・ナハ。

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さかいめえっきょう 詩集 境目、越境  〈RAFTCRAFTシリーズ〉

たなかあきみつ
A5変形判120ページ/並製/2023.3.20発行
税込1870円(1
700円+税)/ 発行=洪水企画

奇韻の前衛の探求者たなかあきみつによるイメージとリズムの錯綜が行方しらぬ未踏のラビリンスをつくりあげる28篇。著者自身の大病経験や伴侶の死も織り込まれた、生の重さを深く蔵した独特のシュルレアリスム詩。表紙はスタシス・エイドゥリゲヴィチウス作品「King Ubu」。

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すくりーんのまんげきょう

燈台ライブラリ5 
スクリーンの万華鏡 ─映画が10倍楽しくなる秘話の栞

望月苑巳
新書判320ページ/並製カバー/2023.3.10発行/1500円+税
発行=洪水企画

2017年から夕刊フジに掲載された映画エッセイをもとに、新たに書き下したものも加える。作品そのものの紹介だけでなく、十倍楽しく観ることが出来るように、できるだけその製作に至るまでの裏側や苦労話、これまで書けなかった秘話などを明かしたトリビア集の要素もある。

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つるといぐあな 詩集 蔓とイグアナ

高橋馨
A5判96ページ/並製カバー/2023.3.8発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

スナップ写真と詩を組み合わせて異次元の諧謔の対話を試みる第一部、自由線画の奔放自在な実践の成果を世に問う第二部、ヴァージニア・ウルフ「ダロウェイ夫人」の鋭利な読解に熱を帯びる第三部。詩人・高橋馨の異才の精華がここに凝集する。

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くさもりいごをあるく 詩人の遠征14
草森紳一「以後」を歩く
 ──李賀の「魂」から、副島種臣の「理念」へ

愛敬浩一
四六変形判224ページ/並製小口折/2023.1.10発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

『草森紳一の問い』に続く、シリーズ第二弾。若き日の李賀に憑りつかれた草森紳一≠ノ対し、副島種臣へと身を寄せる草森紳一≠ニでもいうべきテーマを取り出そうという試み。その意志的な「雑文」のスタイル≠ェ、天上の高みへ向かう道のりを追う。

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くさもりしんいちのとい 詩人の遠征13
草森紳一の問い
 ──その「散歩」と、意志的な「雑文」というスタイル

愛敬浩一
四六変形判224ページ/並製小口折/2022.5.30発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

草森紳一についての評論を集めた一冊。2008年3月に70歳で亡くなった草森は元来は中国文学者であるが、マンガや写真、デザインや広告の批評など、ジャンルにとらわれない〈雑文〉のスタイルを確立した。その個性的な文業を多角的に捉えようとする試み。

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とおまるりゅうもまたゆめをみる 詩人の遠征12
遠丸立もまた夢をみる ──失われた文芸評論のために

愛敬浩一
四六変形判208ページ/並製小口折/2022.2.1発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

遠丸立は1926年生まれの文芸評論家。『吉本隆明論』を最初期に刊行した一人で、詩も書く。同人誌『方向感覚』を主宰し、一般的な作家論や書評などとは一線を画す、自らのこだわりに従った批評活動を続け、2009年に没した。代表作に、『恐怖考』など。本書は、遠丸立の批評を導きの糸として、文芸評論の可能性を探究する試みである。

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いかされてかざはな 秋元千惠子作品集 生かされて 風花

秋元千惠子
A5判776ページ/製カバー/2021.10.5発行/税込8800円
発行=現代出版社 発売=洪水企画

歌人・秋元千惠子の主要な文業の集大成。全歌集のほか、主要評論、小説作品を収め、この歌人の世界を一冊で展望する。文明の病いと戦う孤高の母性、昭和の生き証人の自負と責任は、言葉の重さ、調べの高貴さ、想の深さとなって短歌に凝縮され、散文においては切なる生命論として雄弁に語られる。比類なく真率なエレジーがここにはある。

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それゆくひびよ 詩集 それゆく日々よ

高橋馨
A5判88ページ/並製カバー/2021.9.8発行
税込1
980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

招かざる客のあてどなき彷徨──詩を重いものにしない精神の軽やかさ、ささやかなことを面白がる好奇心。ユーモアと諦念の混ざり合う老境の心象は日常的で彼岸的な絵をえがく。生まれてくる奇妙にこんぐらがった描線を真の自画像として読み解く鍵をさがしながら。エッセイ「映画〈異端の鳥〉と戦後少年」が付される。

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びざんちゅーむへのたび 詩集 ビザンチュームへの旅

新倉俊一
A5判64ページ/並製カバー/2021.7.25発行
税込1
760円(1600円+税)/ 発行=洪水企画

イエイツの詩から想を得たタイトル作「ビザンチュームへの旅」のほか、日々の生活、遠方への旅のさまざまなシーンを13〜14行の詩篇にまとめた「冬の旅 抄」22篇、ギリシア神話の風光を取り入れてうたう「ヘレニカ」6篇、そしてエッセイ「詩人の曼荼羅」を収める。

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くろべせつこというしじん 詩人の遠征11
黒部節子という詩人

宇佐美孝二
四六変形判176ページ/並製小口折/2021.8.1発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

黒部節子は1932年三重県生まれ、結婚後は愛知県岡崎市で暮らし、2004年逝去。モダニズムをくぐり、前衛の極限に挑んだのち、自我の深みを探索するような詩風に移行した。その後脳内出血で倒れ意識不明となり二十年の昏睡の晩年を送った。詩人の生涯を展望し、重要作品の分析・読解を試みる。

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なきがらのくろにくる

詩集 亡骸のクロニクル
         第55回北海道新聞文学賞詩部門佳作受賞!
         第32回日本詩人クラブ新人賞受賞!

二条千河
四六判96ページ/並製カバー/2021.7.21発行
税込1980円(1800円+税)/ 発行=洪水企画

北海道の地誌・歴史に根差した作品から、生物学や地質学をふまえた作品まで、視野を広くとり、個の抒情を越えた詩世界を峻烈で明晰な言葉によって創造する。地球史をも突き抜けるイマジネーションは絶望をこえて「喪の明ける方角」を指し示す。

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せつげんにかがやくふたりのだいのもじ 歌集 雪原に輝くふたりの大の文字

山川純子
四六判164ページ/上製カバー/2021.7.13発行
税込2
200円(2000円+税)/ 発行=洪水企画

北海道網走市に生まれ育った著者の3冊目の歌集。雪に象徴される厳しい風土、その広い大地での牛飼と農耕の生活。そして娘との思わぬ死別の悲しみ、孫と一緒に暮らしその成長を見守る喜びがこの歌集の筆頭の特徴となっている。

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かぜのおと 歌集 風の音 私の来た道

泉遥
四六判320ページ/並製カバー/2021.4.18発行
税込2000円(18
19円+税)/ 発行=洪水企画

若くして病いの死線を越え、子を成してからも、三十八年間保育士を勤め、夫君を老老介護、看取りも終えた。人生の苦を全て前向きに歌い続ける八十代の快挙。この『風の音』は、国の礎となった後期高齢者の心の力にもなる。(秋元千惠子)

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らくじつのつみ 秋元貞雄作品集 落日の罪 青春の苦悩と叛骨

秋元貞雄
A5判250ページ/製カバー/2021.3.22発行/2400円+税
発行=現代出版社 発売=洪水企画

満洲生まれの一出版人が遺した小説集。「多感な青年期を敗戦の満洲で迎えた男が背負った「責任」とは。愚直なまでに国を問い、愛を問い、己を問い続ける態度が落日を赤く燃え上がらせる。己を律することから生まれる叛骨精神こそ、軟弱な時代の僕たちが触れるべき作品であろう。」(北大路翼)

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ぎんがこうずい 詩集 銀河洪水

八重洋一郎
A5判96ページ/並製カバー/2021.2.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

「爆発。私は核爆発のように自らの存在の『核』に触れ、自爆したかった。そして一切をわが身もろともふきとばしたかった。」(「ある序文」より) 詩人のリズムが生の謎を解こうとする、その戦慄が根源的抒情の氾濫を導く。社会思想と人生論と宇宙論とが融合する集大成的詩集。

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げんか

燈台ライブラリ4 
幻花 ─音楽の生まれる場所

佐藤聰明
新書判192ページ/並製カバー/2020.12.1発行/1300円+税
発行=洪水企画

作曲家・佐藤聰明の最新エッセイ集。雑誌「洪水」に連載された文章を中心に、未発表の文章も含めて編纂され今回の本となった。世界的に著名なこの作曲家の最近十年ほどの思考の粋がここに凝縮されていると言ってもいいだろう。火の出るほど厳しい音楽論にして芸術論。

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ぱすたのらんぷ 詩集 パスタの羅んぷ

大橋英人
四六88ページ/上製/2020.8.31発行/1800円+税
発行=洪水企画

「寒いから死んでやる」ーー サイレンも骨も知らず、ぼくは長くゴムのように時代を生きて来た。空き缶のように渇いた咳を声を宙へ 花と人と命の絵空ごとを旅してその伸縮を楽しんだ、言葉の詩空間。証明を生きる理由の珠玉の最新作17編。(川上明日夫)

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やえよういちろうをたどる

八重洋一郎を辿る ーいのちから衝く歴史と文明ー

鹿野政直
四六判204ページ/フランス装/2020.1.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

長い苦難の歴史を背負う沖縄の島々、その中でも辺隅に位置する八重山諸島の石垣島に士族(ユカラピトゥ)の末裔として生を享けた詩人・八重洋一郎のこれまでの人生・詩業と精神の運動を、思想史の立場から読み解こうとした驚嘆の詩人論。

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かぜをおこす

エッセイ集 風を起こす

塚田恵美子
四六判194ページ/並製カバー/2019.11.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

歌集『ガーコママの歌』の姉妹版のエッセイ集。短歌と写真と文章を組み合わせて、合鴨農法を実現するための苦闘や地元の小学校での生徒たちとの交流を親しみやすい楽しげな語り口で描く。夫・塚本伸一による跋文は戦後からの歴史を伝える。短歌文芸誌「ぱにあ」に連載された。

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こらーじゅ2 詩集 コラージュ II

菅井敏文
A5判96ページ/並製カバー/2019.8.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

「イリュージョンは人間の外に人間を置き 人間そのものとして在る」
純粋な詩的奇想と実生活の中から生まれる抒情とが出会う場所〈コラージュ〉、この混沌のマーケットの雑踏のどこかにこの世のすべてを美しくバランスさせる一点がきっと存在する。

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あずみのぼじょう 歌集 安曇野慕情

青ノ幸秀
四六判220ページ/上製カバー/2019.5.1発行/2000円+税
発行=洪水企画

産土の安曇野に聳える常念岳を畏敬の父、豊かな大地を母のごとくに慕い、農業一途に生きる日々から湧き出る歌は感謝と慈愛に満ちている。昭和一桁生まれの男子ならではの人生の哀歓が熱く、胸を連打して止まない。(秋元千惠子)

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はなのちるさと 詩集 花の散る里

平野晴子
A5判84ページ/並製カバー/2019.3.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

認知症を患う夫との晩年の生活を描く詩集。その数年の日々は、おどろの闇を歩く、どこにゆきつくとも知れぬ妖夢の道行であった……その果てにいかなる個の再生があるのだろうか。三年前の詩集『黎明のバケツ』の続編となる。

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がーこままのうた

歌集 ガーコママの歌

塚田恵美子
四六判184ページ/並製カバー/2018.12.28発行/1800円+税
発行=洪水企画

夫婦で取り組む合鴨農法の米作り、それは子息への愛から始まった。好奇心旺盛、天真爛漫の60代!破天荒な歌い振りは生活に根ざして面白い。塚田恵美子の歌の世界は、不穏な時代に生きざるを得ない現代人の乾いた心を、温かく潤してくれることであろう。 (秋元千惠子)

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まんしんそういのべにばら

詞章 満身創痍の紅薔薇

新城貞夫
A5変形判168ページ/並製カバー/2018.12.10発行/1800円+税
発行=洪水企画

死の影に脅かされながら、沖縄や日本や世界の運命を憂い、去来する想念が四行の「詞章」の形で日誌のように綴られてゆく。世間と自分を辛辣に観察し……詩人のくつろいだ独白の連綿たる流れのあちこちに形而上学に通じる詩の欠片、真摯で犀利なアフォリズムが強く光る。

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フィクションのひょうどをさらって

フィクションの表土をさらって

玉城入野
四六変形判128ページ/並製小口折/2018.11.25発行/1800円+税
発行=洪水企画

北野武、深作欣二、ジャック・リヴェット、侯孝賢、鈴木則文といった映画監督の作品を論じる第1部、島尾敏雄の福島・小高への思いを追う第2部、歌人であった父・玉城徹とのことを語る第3部からなる、ジャンルを横断しながら〈故郷論〉を追求するエッセイ集。

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あめんぼーのうた

詩集 アメンボーの唄

嶋岡晨
A5判88ページ/並製カバー/2018.11.1発行/1800円+税
発行=洪水企画

ヒキガエルは極楽まで歩み、金魚は夜空に漂い、ヒトガタワムシは聖母となり、ナマケモノは時間にぶら下がり、青大将は実在へと脱皮し、詩は遠吠えし、アメンボーは水上で途方に暮れる……けなげな有象無象たちが哀切に私語=詩語する玄妖な世界寓話のパノラマ。

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えちゅーどししまい

詩集 エチュード 四肆舞

池田康著
四六変形判112ページ/並製小口折/2018.7.30発行/1800円+税
発行=洪水企画

「虚の筏」などで発表してきた“etude四肆舞”シリーズ(4行1連×4の16行の詩)から48篇を選んで一冊にまとめた。エチュードという種目は音楽では12曲を1セットにすることが多いのでそれに倣って、12×4章で48篇という収録数になった。第5詩集。

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ひげきてきにくたい

詩人の遠征10
悲劇的肉体

ジュール・シュペルヴィエル(嶋岡晨訳)著
四六変形判184ページ/並製小口折/2018.7.10発行/1800円+税
発行=洪水企画


シュペルヴィエル(1884-1960)が1959年に出した最後の詩集『悲劇的肉体』のきわめて貴重な本邦初の全訳(嶋岡晨氏の渾身の訳業!)。天性のイマジネーションののびやかさと死を目前にした観自在とが交錯し豊穣な詩世界が展開されて、二十世紀という地球時代を雄弁に精緻に物語る。

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のれん

詩集 のれん

河原修吾
A5判80ページ/並製カバー/2017.12.27発行/1800円+税
発行=洪水企画

河原さんは天然のオプティミストである。「のれん」を読めばそれがわかる。また普段着のユーモリストであって「となりの奥さん」や「クリップ」などを読めばそれもわかる。「ランチ」や「蜥蜴」では氏が小声のレアリストであることがわかるし、「洪水」はタフなユマニストが日常のごく身近にいることを何気なく教えてくれる。(村野保男)

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かしきず

詩集 花式図

三尾みつ子
A5判80ページ/並製カバー/2017.11.24発行/1800円+税
発行=洪水企画

詩はひたすらに静かであっていいと詩人は考える。飾りを不要とするシンプルな佇まいの中に固有の生の哀歓がこまやかに彫琢され、鎮まることの凄みが楚々としかし不屈に底光りしている。ここ20年の間に書かれた28篇を収める第2詩集。

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ざかぞく2

歌集 ザ★カ・ゾ・ク II

杉中雅子
A5判172ページ/並製カバー/2017.10.27発行/1800円+税
発行=洪水企画

第1歌集『ザ★カ・ゾ・ク』以後8年間のあいだに生まれた359首をあつめた第2集。己を律して生きる熱い信念、家族への愛、子供の成長に伴う歳月の彩り。生存の不安や世界の問題への真摯な視線。それらすべてを通して進化している歌の姿がここにはある。

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しこく88かしょめぐり

燈台ライブラリ3 
詩国八十八ヵ所巡り

嶋岡晨
新書判192ページ/並製カバー/2017.1.31発行/1300円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

四国八十八ヵ所巡礼になぞらえ、近現代日本を代表する八十八人の詩人の作品を集めて百年の心の歴史をたどるアンソロジー。この一冊を繙く巡礼は、時代的視野を広げまた深め、詩の生まれる意味を考えさせ、文芸による心魂の浄化の可能性を証し、人生にきびしい核をそなえた真摯さをもたらすだろう。選・解説は高知出身の嶋岡晨。

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あのほし

楽譜 あの星 (在庫切れ)

竹原恭子
A4判128ページ/並製/2016.11.29発行/2000円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

石垣島出身の作曲家の故郷の自然を思う心情からおのずと湧き出してきた歌の数々を収める。詩は伴侶である詩人・八重洋一郎の作。各曲の生まれた経緯を語る詳細な解説がついている。素直でまっすぐな調べをうたってお楽しみ下さい。

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あおのそら

詩集 青の空

高梁静穂
A5判88ページ/並製カバー/2016.10.25発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

若き日の残響、日々の暮らしの中で掬いとったもの、自分自身もつかみがたい胸の奥の屈託、肉親・故郷に寄せる思い──清らかさと透明感をもって率直につづる詩の言葉はいつまでも色褪せることなく輝く。この12年間の創作から28篇をあつめた第2詩集。

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げっこうのせなか

詩集 月光の背中

山田兼士
A5判92ページ/並製カバー/2016.10.10発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

コクトオ、小野十三郎、吉本隆明など先人を偲ぶ作品、奈良散策の見聞をもとに万葉の時代の悲劇をうたった作品、自分史の一こまを陰翳深く刻印した作品などで構成し、回文や折句などの言葉遊びをまじえながらディアローグによる詩の可能性を探究する虚実照応の第四詩集。

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さはりんかいそう

詩人の遠征9
樺太回想 〜短歌でたどる〜

久保田幸枝
四六変形判128ページ/並製小口折/2016.10.16発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

樺太に生まれ育ち、戦後は家族と共に本土に引き揚げ、信州でその後の生を送ることになる少女は、成長しながら何を見、感じたか。短歌作品を手掛かりにして語られる北限の風土と生活は、時代の特異な背景のもと、無数の断片の形で衝撃とともに迫ってくる。昭和を生きた一人の全身での経験をうたい記録する貴重な歌物語。

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じぼしんのうつ

詩人の遠征8
地母神の鬱 〜詩歌の環境〜

秋元千惠子
四六変形判208ページ/並製小口折/2016.10.5発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

環境問題はいまや見過ごすことを許されない巨大な危機となり、風の谷のナウシカが見出したのに劣らない規模の深刻さで静かに我々の生活を脅かしている。天地人の健やかな無垢を祈念し、文明論的思考を詠に組み込むことを生涯の課題として追求し続ける歌人・秋元千惠子の長い戦いの記録。

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こらーじゅ 詩集 コラージュ 

菅井敏文
A5判96ページ/上製/2016.6.15発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

「すべての存在は〈在ること〉に集約され/〈ないこと〉に消し飛んでいく」 炸裂する言葉の劇。生きることの懊悩と洞見を深く隠し、あるいは時折鋭くあらわにしながら、脈絡なくつながるステージは詩の瞬間を求めてどこまでも進む。十五年の沈黙を経ての第二詩集。

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くうきのさんぽ 詩集 空気の散歩 

吉田義昭
四六判96ページ/上製/2016.5.25発行/1500円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

「ガリレオの物の見方から自己の来歴、生き方を見つめ直す」ーー散文詩ばかりを集めた四部構成で、ガリレオを物語る詩篇と、現代の生活を舞台にした詩篇とを互い違いに並べることで、相互の照り返しが複雑にからみ合い、詩集全体で大きな「問いのポエジー」を作る。

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すかーと 詩集 スカート

南川優子
A5判112ページ/並製カバー/2016.5.25発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

奇想の遊戯と実生活の抒情、身体の原理と現代社会への洞察とが秘伝のレシピで混ざりあい、招待客をたぶらかして酩酊させる。南川優子のペンの先で詩は謎と亀裂に満ちていなければならない──英国在住という生活環境がもたらす新鮮な感覚が作品世界を活気づけている。

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れいめいのばけつ 詩集 黎明のバケツ  中日詩賞、小野十三郎賞特別賞受賞!

平野晴子
A5判88ページ/並製カバー/2016.2.25発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

心の迷子になった夫との日々は、ときに滑稽、ときに闘争、ときに優しく、ときにゲームのようで、詩はそうした破れかけた生活の表情とそこから迸り出る真実を細やかに掬いとり、祈りをこめてうたい鎮める。成熟と冒険の第四詩集。

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しはゆいぶつろんをげきはする

詩人の遠征7
詩は唯物論を撃破する

池田康著
四六変形判184ページ/並製小口折/2016.2.15発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

12篇の詩を引用して現代のポエジーの秘儀を論じる表題作ほか、白石かずこ論「オカッパの詩王のはるかなる道」、佐々木幹郎論「生命の蜜を言問う旅人」、「詩のための〈転〉の論理」など、「洪水」誌に発表した詩に関する論考を収める。

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たいようはんそう

詩人の遠征6
太陽帆走 (在庫切れ)

八重洋一郎

四六変形判80ページ/並製小口折/2015.12.1発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ツィオルコフスキー、臨済、ライプニッツ、マラルメ、メンデレーエフ、玉城康四郎、柳田国男、ポオ。ジャンルとスタイル、リズムとカラーを異にするさまざまな思想家の思想はやわらかく解きほぐされ、大きな帆布に織りあげられ、光を受け、宇宙へむけ出航する。

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そうれい 詩集 騒霊 Poltergeist

嶋岡晨
A5判88ページ/並製カバー/2015.12.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

霊のようなモノがいたずらをする現象ポルターガイストの訳語が「騒霊」。短い詩を中心に全部で36篇収録されており、アイロニーとペシミズムを織り交ぜた小気味よい諧謔は健在だ。精神的な引っ越により過去や未来の騒霊にひとりかってに悩まされている、とあとがきは語る。

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がっしょうっていいな

燈台ライブラリ2 
合唱っていいな! 〜作曲・演奏・指揮をめぐって〜

新実徳英
新書判224ページ/並製カバー/2015.8.1発行/1300円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

作曲家の新実徳英が中心執筆者となり、平易にして明解な解説文をまとめ、また栗山文昭(合唱指揮者)、清水敬一(合唱指揮者)、松下耕(作曲家、指揮者)、寺嶋陸也(作曲家、ピアニスト、指揮者)、和合亮一(詩人)との五本の対談も収録、合唱の魅力を多方面から追求する。

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つきにじ 詩集 月虹

野田新五
A5判120ページ/上製カバー/2014.12.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

むこうへ行ったひと、いなくなった、懐かしいひと。夜の音、猫石、波打ち際の椅子、 少年の人体模型、地球儀、月の虹、母の便器‥‥。此処と其処のあわいからやってくる ものの気配、ぬくもり、声、その淡い色合いの、こちらがわに置かれた言葉。詩。どこ か寂しく、切なく、果敢なげで、ゆかしい。(大丈眞晝)

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こうずい 詩集 洪水

嶋岡晨
A5判160ページ/上製カバー/2014.5.1発行/2200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

水はオノマトペのおろちとなり、馬は幻の騎士にあこがれ、廃船は夢の軍艦となり、詩人は零式艦上戦闘機となる……。雄弁がアイロニーを咀嚼し、ペシミズムがユーモアと格闘する、生の至境で生まれた烈々たる作品群。

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えいえんのさんぽしゃ

詩人の遠征5
永遠の散歩者 ーA Permanent Strollerー

南原充士
四六変形判80ページ/並製小口折左綴/2014.4.1発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

詩集は対訳の形で現れた。英語の詩が日本語に生まれ変わり、日本語の詩が英語に変貌する。両者は双子だろうか、互いの鏡像だろうか、土俵上の東西力士だろうか、それとも真作と贋作だろうか。二言語の詩的対話の散歩はどこへ向かうのか。英語監修=大田美和。

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はたちのえちゅーどのひかりとかげ

詩人の遠征4
『二十歳のエチュード』の光と影のもとに
  ー橋本一明をめぐってー    群馬県文学賞受賞!

國峰照子
四六変形判160ページ/並製小口折/2014.3.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

戦後すぐの時期に『二十歳のエチュード』を書いて自ら命を絶った原口統三、原口の精神のあり方を受け継ぎながら、フランス文学の研究、翻訳、そして映画台本の執筆と幅広く活動した橋本一明の両者の生の軌跡を追うクリティカル・エッセイ。

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歌の履歴書

エッセイ集 歌の履歴書

吉田義昭
四六判164ページ/上製/2013.12.1発行/1500円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

「洪水」に連載されたジャズ・ソングに関するエッセイを中心にした第一部「歌の履歴書」、詩を論じた第二部「詩の履歴書」、そして急性心筋梗塞で倒れたときの顛末をつづる「真夜中のピアニスト」。歌心と詩心にみちたエッセイ集。

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ささ一献火酒を

詩人の遠征3
ささ、一献 火酒を

新城貞夫
四六変形判160ページ/並製小口折/2013.8.25発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

沖縄からうたう、沖縄から考える……。沖縄の前衛歌人・新城貞夫の短歌選集「間歇泉」、沖縄をめぐる政治思想を問うエッセイ「簒奪の帝国へのメッセージ」、そして最新インタビュー「サイパン、沖縄、そしてアジアへ」の三部構成からなる。

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骨の列島

詩人の遠征2
骨の列島

マルク・コベール著、有働薫
四六変形判208ページ/並製小口折/2013.8.25発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

フランスの詩人マルク・コベールの、日本の生活風俗を凝視するミステリー趣向の異色小説。刑事オガタが行う一連の捜査は、うわべは整った日本の社会を震撼させる渦に立ち向かう……。あわせて詩三篇も収録。詩人・有働薫の友情に裏打ちされた翻訳による。

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ネワエワ紀

詩人の遠征1 
ネワエワ紀

池田康著
四六変形判80ページ/並製小口折/2013.6.15発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

新宿をさまよえば、新宿は反転し、燃え上がり、ネワエワ川の魔島ニウアークへとつながる……。ジャンルの枠を侵す〈洪水〉的思考から生まれた2作を収録。

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学校のオゾン

詩集 学校のオゾン

八覚正大
A5判112ページ/上製/2013.4.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

30年以上にわたる教員生活での経験、問題を背負い個性ゆたかな生徒とのかかわりから生まれてきた26篇。挿画は野崎晶氏。

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魂柱反世界遺構 詩集 魂柱・反世界遺構

嶋岡晨
A5判168ページ/上製カバー/2013.4.10発行/2200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

魂柱とはヴァイオリンの内部にあって構造を支える部品。遺構は遺稿に通ずると著者は言うが、その筆と詩精神はいよいよ強健である。

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にげかすもきど

詩集 にげかすもきど

南原充士
A5判96ページ/並製カバー/2013.4.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

言葉遊び、ナンセンス詩を極限まで追求した、実験性ゆたかな一冊。「文字であるとともに声である詩、音韻の遊びが現代詩にひそむ笑いを誘い出す」(谷川俊太郎)

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空へ落ちる 詩集 空へ落ちる 中日詩賞新人賞受賞! (在庫切れ)

酒見直子
四六判96ページ/並製カバー/2012.11.30発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

この一巻には随所に始原の光が射し、想像によって描出された新しい現実に生命は蘇り、地球に芽生えた「あいうえお」がやがて花開く日に焦れて人々は真に生きることになる。(柏木義雄)

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詩集 終点オクシモロン 第23回富田砕花賞受賞!

嶋岡晨
A5判168ページ/上製カバー/2012.5.15発行/2200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

撞着の蝶番がひらく反世界。太陽の夜、死なない死者。終着駅からの一人旅が、いま始まる――詩鬼による新しい挑戦!

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詩集 ゴシップ・フェンス

南原充士
A5判132ページ/並製カバー/2012.4.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ゴシップ・フェンスに凭れて様々に語られた言葉はやがて自立して絶対言語へと変容する―「絶対芸術空間」へのワープ。

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詩集 朝一の獲物

八覚正大
A5判96ページ/上製/2012.2.20発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

小説家でもあり、「文藝学校」の講師でもある著者のはじめての詩集。両親の死を機縁にして、詩という散文とはちがった言葉の造形の世界に心の解放を期す、その試行の第一のステップが、収められた21篇に結実した。

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燈台ライブラリ1 
人間にとっての 音⇔ことば⇔文化

湯浅譲二川田順造
新書判208ページ/並製カバー/2012.1.20発行/1200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

現代日本を代表する作曲家・湯浅譲二氏と国際的に活躍する第一線の人類学者・川田順造氏が、人間の生活、文化、芸術について、半世紀を超える経験をもとに縦横に語り合う往復書簡と対談。最高の智慧のエッセンスがここにある。

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詩集 オマージュ

小熊昭広
A5判96ページ/並製/2011.11.30発行/1200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

大震災後の日々に書き綴った詩92篇。宮城の地に生活し、静かに沈潜しつつ語り出す言葉の身振りに空疎な大仰さはなく、深い思いを湛えた清浄なひびきが随所で心に触れてくる。

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評論集 人への愛のあるところに (在庫切れ)

小島きみ子
A5変型判160ページ/並製カバー/2011.12..10発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

表象の深層にせまろうとすれば音楽も美術も哲学も召喚される。 小島きみ子の詩への問いかけは、 我々を光のもとへとともに歩もうとする言葉の連なりであり、 その在るものへの探求は、理知と愛で満たされている。(松尾真由美)

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評論集 音楽、未知への旅 
 
「ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭」クロニクル

福中琴子
四六判280ページ/並製/2011.9.25発行/2000円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

日本の現代音楽作曲家による数多の作品をニューヨークに招き世界へ向けて紹介してきた「ミュージック・フロム・ジャパン音楽祭」35年の歴史を軸に、音楽創造の秘密に迫る渾身の音楽評論集。

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歌集 渋谷 道玄坂

五十井まさ枝
A5判148ページ/上製カバー/2011.6.15発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

夫婦の支えあって生きた道程であると同時に、個人の問題としての認識に留まらず、戦後をいかに生き抜いて来たか、という私たちの、ひいては世界の人々へのメッセージも込められている。(秋元千恵子)

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詩集 その人の唇を襲った火は

小島きみ子
A5変型判148ページ/並製カバー/2011.8.15発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

他者からの呼びかけ、他者への応答、動物のアニマ、そうしたものが高地でまじりあい、鳥の声へと生成変化していくプロセス、それがこの詩集の核心へといたる書記の線であるといえる。(野村喜和夫)

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詩集 世界は点滅するモザイク模様のように (在庫切れ)

深澤紗織
A5判56ページ/並製カバー/2011.5.2発行/1300円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

自己の経験の濃さと、世界を見る鋭い視線がめまぐるしく交錯する、エネルギーに満ちた14篇からなる、著者の第一詩集。

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詩集 インサイド・アウト

南原充士
四六判104ページ/並製カバー/2011.4.1発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ストレスフルな現代人の内奥を透視し、生きる意味を真摯に問い直す、等身大の抒情詩篇。

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歌集 もうひとりのわたしがどこかとおくにいていまこの月をみているとおもう (在庫切れ)

野樹かずみ
A5変型判120ページ/並製カバー/2011.1.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

短歌は必要ない。歌わなくていい。歌ってはいけない。そう約束したはずだ。なのに野樹さんは、また短歌を書いてしまった。(蝦名泰洋)

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詩集 海の透視図  詩と創造賞受賞!

吉田義昭
四六判100ページ/上製/2010.12.21発行/1600円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

故郷長崎、そして家族と海とをテーマにした作品をおさめる、40年をかけた詩集。被曝した「叔父さん」の生と死を悼む。

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詩集 目にみえない世界のきざし

北沢方邦
A5変型判192ページ/並製フランス装カバー/2010.11.10発行/2500円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ことばのなかから立ち昇る宇宙論の影・・・主観性をそぎ落とした生の旋律が近代世界の幻影をゆるがし、破る。半世紀にわたる詩作の集大成。

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歌集 辛夷咲く園

宮坂杏子
A5判122ページ/上製カバー/2010.10.19発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

幼稚園の園長という重責を果たしながら十年にわたる歌作をまとめた第一歌集。歌の中に捉えられた園児たちの裸の心がまぶしい。

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詩集 タイムマシン幻想

南原充士
A5判128ページ/並製カバー/2010.4.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ヒポクラテスに出会って始まったタイムマシンの旅は、野口英世、紫式部、モーツァルトなど、古今東西の歴史上の人物との出会いへと広がり、二十二編のポエティック・フィクションとして結実した。

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詩+短歌 天秤 わたしたちの空

野樹かずみ河津聖恵
A5変形判96ページ/並製カバー/2009.12.2発行/1500円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

ヴェイユ生誕百年。その詩的箴言は、いまだプロメテウスの火のごとく輝きつづける。私たちの言葉は、そのいとおしい火によって照らされ護られ、やがて焼かれた。(河津聖恵)

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歌集 ザ★カ・ゾ・ク

杉中雅子
A5判160ページ/並製カバー/2009.4.23発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

作品の根底には、究極の家族への愛と、人類愛が存在している。真摯な作歌態度に貫かれた、ゆるぎない力をひめた第一歌集。

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詩集 花開くGENE

南原充士
A5判112ページ/並製カバー/2008.11.1発行/1800円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房

花盛りの華の奥に破滅を幻視し、廃墟のただ中に生命の肯定を祈る、独自の叡智と論理を仕込んだ円熟の詩作品

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詩集 一座

池田康著
四六判160ページ/並製/2010.7.11発行/1500円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房


選詩集 溯航94/05

池田康著
四六判144ページ/並製/2010.5.1発行/1200円+税
発行=洪水企画、発売=草場書房